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about Saihoji

写経で心をととのえる

写経は、仏道修行のひとつです。印刷技術が発展する前は、仏法を広める主な手段でもありました。
古来、写経は僧侶や皇族、貴族が疫病退散などを願ったり死者の供養のために行っていました。現在は幅広い人々が取り組むようになり、自己と向き合う手段や、集中力向上のための鍛錬など、信仰以外の目的で取り組まれていることも増えています。

西芳寺では、事前申込制の導入以来、参拝者の皆様に本堂での宗教行事にご参加いただいております。静謐な境内で時間をお過ごしいただく上で、庭園を拝観する前に心を鎮めることが欠かせません。現在、延命十句観音経という、どなたにも取り組みやすい経典の写経をご案内しています。所要時間は15分ほどです。

写経で心をととのえる

写経用紙は、毎朝お経を唱え、祈祷をしたものです。書き上げた写経は、お守り代わりにお持ち帰りいただくことができます。お焚き上げを希望する方は、ご本尊にお納めいただきます。

写経で心をととのえる

以前は般若心経をお書きいただいておりましたが、近年は外国から参拝される方も増え、漢字を書き慣れていない方にとっては難しすぎるという問題が起こりました。そうした背景を踏まえ、2019年より延命十句観音経をご案内しております。
写経は、一字一字に御仏が宿ります。字の上手い下手にとらわれることなく、「まずはやってみよう」という気持ちで、目の前の経文と向き合いながら筆をお取りください。

延命十句観音経とは

延命十句観音経は、四十九字の短いお経です。江戸時代に民衆に愛された白隠禅師は、あらゆるお経の極意がここに込められているとおっしゃいました。
慈悲の仏様である観世音菩薩。そのお名前をお呼びすることよりはじまるこのお経は、誰もが仏の心を持っているという、仏教の基本を説いてくれます。
悩み多き時代だからこそ、仏様のようにありのままに物事を見つめようとすること、相手を思いやる気持ちを持ち続けようとすることが、日々を生き抜く力になるのではないでしょうか。何度か唱えるうちに自然と覚えられる長さです。西芳寺への参拝を機に、日々親しんでいただけますと幸いです。