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2024.1.25

縁の交差点

クリエイターズインタビュー

宮内 俊樹(ジャーナル編集統括)

株式会社トラストバンク・ゼネラルマネージャー/フィラメントCCO
編集者として15年従事したのち、2006年ヤフーに入社。大阪開発室本部長として、天気、路線、防災のサービスを統括し、Yahoo!天気アプリを急成長させる。2020年ディップ株式会社にて執行役員、バイトル・はたらこねっと等の編集長を歴任。
2023年トラストバンクに入社しガバメントクラウドファンディングのゼネラルマネージャーに。複業としてフィラメントCCOや音楽ライターなど、マルチに活動。

ー「into Saihoji」の記事コンテンツ作りで大切にしていることをお教えください。

コンセプト*に合うように、上質なコンテンツに仕上げることを心がけています。具体的には、文章のテイスト、写真のクオリティ、見出しの一つ一つに至るまで、細部にわたってチェックしています。
分かりやすくするのはもちろん大切ですが、サイトに訪問した方が「読んでおしまい」ではなくて、ご自身で考える、そこから西芳寺に想いを馳せる、そんな感情が湧いてくるような記事を目指していますね。
*ジャーナルコンセプト「五感を研ぎ澄まし、見えないものを見る、気づけてないことに気づく」

ー初めて西芳寺に来院された時、どのような印象を持ちましたか。

「自然にあふれたお寺だなあ」と本当に感心しました。洛中のお寺ももちろん魅力はありますが、どこか観光地っぽい。西芳寺は洛中を見下ろす高台にあり、自然と近く、自然と共存している、ある意味、SDGsのような空間だなと思いますし、都市と郊外のあり方の理想形だと思います。

ー今、サスティナブルやSDGsといったことが叫ばれていますが、西芳寺はとうの昔にそれを体現していたと。

そう思います。また、僕は歴史オタクなので、お寺や庭の歴史を学べば学ぶほどに、その時代時代の空気感を想像できるようになり、さらに魅力が増しますね。なんだか、一気に時代を遡れるようになるんですよ、お庭にたたずんで想像をしていると。
それは、日々変化しつつも、「変わらない自然」や「変わらない営み」を守り続けているからだと思います。

ー西芳寺で過ごされる中で、特に心に残った瞬間や出会いがあれば教えてください。

訪れるたびに違った景色、違った季節の味わいを感じられるのがとても好きです。それは庭の苔の表情もそうです。一度、梅雨の時期に訪れた際に、お庭にヘビがきたことがあるんですが、「あぁ、苔も梅雨の雨水を蓄えて動物たちを誘っているのだな」という気持ちになりました。

ー先ほどの「自然と共存している」というところに通ずる部分でもありますね。

午前中に訪れるときには、「今日はお参りですか」と門前の茶屋の夫人が声をかけてくれます。その度に「この辺り一帯は、西芳寺とともに生活が営まれてるんだなあ」と、敬虔な気持ちになります。

ー宮内さんにとって「心調う場」とは。

普段は、とにかくバタバタと生活しているので、どちらかというと心が沸き立つことの方が多くて。ライブに行って素晴らしい演奏を聞いたり、読み始めた本で素晴らしい一文を見つけたり、バーで友だちと会話したり。
なので、美術館でアート作品と向き合っているときや、あんまりなにも考えずに自宅のオーディオでジャズを聞いてるときが心調いますね。サウナも良いのですが、暑いのはぶっちゃけ苦手で、むしろ散歩がいちばん心が調うかもしれません。

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