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2023.8.1

西芳だより 令和五年八月

令和五年八月

蝉の声が響き渡る、夏真っ盛りの8月。

京の夏は暑いと言われますが、西芳寺の辺りは木々が多く、葉擦れの音や西芳寺川のせせらぎに涼を感じます。

苔にとって、夏は厳しい季節です。強い陽射しが続くと乾燥でひび割れてしまうことも。このままでは枯れてしまうのでは、と心配になります。

庭師さんに聞いてみると、ひび割れても枯れているわけではなく、時折降る雨や夜露があれば生きていけるのだそうです。水やりをすることもありません。西芳寺の苔は自生したもので、この土地に適応したものが根付いています。他の土地から移植すると環境に馴染めずに弱ってしまうことがあるのですが、自生した苔は自然の中で生きていく力をちゃんと持っているのです。暑さにじっと耐えながら、精いっぱいひたむきに生きる姿も、また五季折々の表情のひとつといえます。

苔にとっては踏ん張りどころですが、この時期に可憐な花を咲かせるのが、百日紅サルスベリです。名前のとおり100日ほど花を咲かせ、夏から秋の長い間、見る人を楽しませてくれます。サルも滑ってしまいそうなつるんとした樹皮が特徴的ですが、この樹皮は古くなるとパズルのようにぽろぽろと取れてしまうのも面白いところ。古い樹皮がはがれることで、一層すべすべのお肌になるようです。

観音堂の近くにある百日紅は背が高いので、知らないと気づかずに通り過ぎてしまうかもしれません。空を見上げて、紅く愛らしい花と、木々の間から覗く爽やかな青空も楽しんでくださいね。

暑い日が続きますが、皆さまどうぞご自愛くださいませ。

西芳会 細谷

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